レザーフェイスにはなぜ「快楽殺人」が必要だったのか?

2017/11/16


あなたは人を楽しんで殺すことはできるだろうか?

もちろん怒りのあまり「あの野郎ブッ殺してやる!」と思ったことは1度ぐらいはあるかもしれないが、多くの場合口だけで本当に殺す人はいない。

ましてや、快楽殺人なんて!

 

「悪魔のいけにえ」(原題「Texas Chainsaw massacre」1974年)は、「レザーフェイス」という覆面をかぶった殺人鬼がチェンソー片手に殺戮の限りをつくすトビーフーパー監督の金字塔だ。

 

この作品こそチェンソーという「木を切るためのツール」を、人殺しの重要なアイテムとして位置付けた作品である。

話はそれるが、若いころ広告関係の仕事をしていた私は、とあるドイツのチェンソーメーカーのパンフレット造りに携わるという絶好のチャンスに巡り合った。ここぞとばかり「レザーフェイス」をキャラクターに提案したが、クライアントに激怒されたのは言うまでもない。

そして、Tシャツも秀逸なデザインなものが多い!
なぜ、彼は殺戮を繰り返すのか?

 

そこのあるのは「現実からの逃避」だ。

 

その容姿、家庭環境、その人生…彼の現実はあまりにも悲惨なのだ。

その彼を取り巻くあまりにも酷い現実から逃れるには、殺人ぐらい強烈な体験が必要なのだ。

 

だから彼は殺戮に熱中することでしか、現実を忘れることができないのだ。

 

彼にとって自分を満たすために、過度の刺激が必要なのだ

殺人という究極の刺激でしか、彼の「自己肯定感」を満たすことはできない。

そして、現実の自分から目を背け続けるために、絶え間ない行動が必要なのだ。

だからこそ次から次へと犠牲者を求め、殺戮の限りをつくし「現実逃避」熱中するのだ。

 

心の中に充満する多くの不安が、彼を極端な快楽主義者に仕立て上げたのだ。

だからこそ、それの不安を忘れるために目の前の快楽に熱中するのだ。

 

彼が本当に必要なのは、「問題に対峙する勇気」だ。

全てを受け入れ、自分を愛する勇気を持つことだ!

 

もし彼が、心を入れ替えて真人間になったとしたら、その時こそチェンソーの広告に起用してみたらどうだろうか?

キャッチコピーは「このチェンソーが僕に勇気と力を与えてくれた!」でどうでしょう?

 

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