PSYCHOに見る..私の中のあなた。多重人格はどうして生まれるか!

2017/11/16

もしあなたの頭の中に、他人が住み着いていたとしたらどうだろう?

そして単純な疑問だが、そいつは一体どこからやってきたのだろうか?

 

・霊体に憑依された?

・自分自身で生み出した?

・右脳と左脳が勝手に別の人格を持った?

 

多重人格を題材にした映画では、ヒッチコックの『PSYCHO』が有名だ。

今見てもまったく色褪せることのない、サスペンスの金字塔。 1960年 監督: ヒッチコック

アンソニー・パーキンス演じるノーマンベイツは、解離性同一性障害いわゆる多重人格だ。

自分の人格と、死んだ母親の人格を持っている。

別人格が生まれるのは、心理的に耐えられないほどの虐待出来事を経験した時に発生すると言われている。

その状態から逃げるために別人格を作り、自分とその体験を切り離したり、その記憶を思い出せなくすることで心にダメージを与えないための防衛機制と言われる反応の一つだ。

 

例えば、ひどい虐待を受けたとしよう。

すると「こんな辛い思いをするのは自分の体験であるはずでない」という防衛機制が働き、その体験を別人の体験に置き換えようとするのだ。

その時、こころの中に別の人格が現れる。

ノーマンは自分で母親を殺したのだが、その事実を受け入れたくないという防衛機制が母親の人格を作り出した。

 

この時、脳の中は、どのように機能しているのだろうか?

実は、一台のコンピューターを複数人で使う時に、使用者ごとにパーテーションで区切るのと同じように機能しているのだ。

一つの体を、複数のパテーションで区切られた脳を別々の人格が交代で使用しているのだ。

お互いの行動や思考を干渉したりすることができない。

 

この別の人格はどこから現れるのだろうか?

解離性同一性障害(多重人格障害)として、合計24人の人格を持った男の本当にあった数奇な運命。 養父の虐待が要因となって、多様な人格が誕生した。

 

それは、心の中にある「パート」と言われるものが、人格化することで生じると言われている。

「パート」とは、「無意識」の中にある「価値」とそれに付随する「信念」により構成された「価値観」と呼ばれるネットワークだ。

例えば、ダイエットをしている時などに、「食べたい」気持ちと「痩せたい」気持ちの葛藤に苦しんだことはないだろうか。

この時の「痩せたい」という気持ちは、手に入れたい「綺麗になる」などの「価値」を中心に、「痩せれば綺麗になる」といった「信念」のネットワークで構成されている「パート」で、一方の「食べたい」という気持ちは「おいしいものが好き」とか「好きなものを食べている時は幸せ」といった、まったく別の「価値」と「信念」のネットワークで構成された「パート」である。

その相反する「パート」同士のコンフリクトが「痩せたい」けど「食べたい」という「こころ」の葛藤を生むメカニズムだ。

このような「価値観」と「信念」のネットワークが「パート」と呼ばれるもので。

この「パート」は目的に応じて連携することもあるが、それぞれが反発することもある。

ダイエットに成功した時は「痩せたいパート」が「食べたいパート」を凌駕したか、もしくは共通の目的を見つけて連携したと見ることができる。

 

映画「PSYCHO」の主人公ノーマンは、最後に母親の人格に全てを奪われてしまう。

つまり新しいパートが本来の機能を占領してしまったのだ。

 

あまりにもその葛藤が激しい時、もしかしたら痩せたい自分とダイエットする自分の二つの人格が生まれてしまうかもしれない!

 

 

 

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