バンドが解散しないためのたった一つのルール    

2016/09/06

なぜバンドは解散するのだろうか?

 

よく、バンドのメンバー関係は恋愛や結婚に例えられる。

ちょっとした意識のズレが…活動が長くなれば長くなるほど、付き合いが深くなればなるほど大きな亀裂となって、メンバーチェンジや解散といった事態を招く。

成功したバンドの多くが、解散したり活動休止になってしまうのは、その意識のズレが引金となりメンバー間の気持ちがバラバラになるからだ。

せっかく苦労して育て上げ、「さぁ、これから」という時に解散するアーティストを何組も目の当たりにしてきた。

その時の公式発表は必ず「音楽性の違い」だ。

 

しかし、多くの人たちが解散後も同じような「音楽性」をキープしている。

それは、解散するほどの大きな音楽性の違いなどはなからないのだ。

あるのは、人間関係の煩わしさだ。

 

人間はなぜ、同じ道を志した人間同士であっても袂を別つのか?

それはその人の「こころ」の奥底にある「価値」という概念に原因がある。

ところが、この「価値」を上手に使えば、この人間関係の煩わしさからも簡単に逃れられることができるのだ!

そして、メンバー間の軋轢や、バンドでの判断も揉める事なく解決することができるとしたら、マネジメントの苦労はどれほど軽減されるだろうか?!

もし、バンド内での意見の対立がなかったとしたら?

もし、バンド内での意見の対立がなかったとしたら?

 

人間は「無意識」の領域に「価値」という概念を持っている。

この「価値」というものは、その人にとって守りたい「重要なもの」、もしくは手に入れたい「大切なもの」で、人を目的に向かわせたり、問題から遠ざけたり、正しい、悪い、かっこいい、かっこ悪いの判断基準となる極めて重要なものだ。

人はそれぞれ異なる「価値」を持っていて、この「価値」が行動や思考の違いを生み出す。

 

個人のルールの基礎となるもの、この「価値」と呼ばれるものだ。

そして、「価値」の周りには様々な「信念」と言われる、その人にとって「真実であるもの」が発生し、その人の思考と行動のパターンを生み出すシステムを作り上げる。

これが「価値観」というシステムだ。

 

だから異なる「価値観」を持った人が集まるチームにおいて、この思考と行動パターンの違いが様々な軋轢を生み出すのは当たり前のことなのだ。

 

バンドというチーム活動においては、個人の「価値観」とバンドの「価値観」を切り分ける必要がある。

なぜならば、物事を決定する際の判断基準となる「価値」は各個人によって異なるが、バンドという集合体にはそもそも「価値」が明確に存在していない。

だから、何かを決定する際に個人の「価値観」を決定の尺度にしてしまう。

それがチーム内の軋轢を生む元凶なのだ。

 

普段からチームの「価値」を共有しておけばそこに、バンドとしての「価値観」が生まれそれがバンド内での判断基準となるのだ。

メンバーもスタッフもこのルールを基準に物事を判断すれば、決定のスピードとお互いの納得度は高まる。

 

「価値」を抽出する時にはこの質問を繰り返す。

「あなたにとって、バンド活動で大切なものは何か?」

この答えが「価値」なのだ。

 

例えば、「かっこよさ」「お金」「人気」「ファン」「音楽」そう言った極めて簡素化された言葉が出てくるはずだ。

 

「価値」は一つである必要はない、複数であってもいいのだ。
各人が必要だと思うものを言語化し、整理して優先順位をつける。

 

この順序付けされた「価値」の配列を「価値基準(クライテリア・ラダー)」という。

「価値基準」はより重要なものを上位にポジションづけて、下位のものが上位の概念に影響を与えないようにする。

たとえば、バンドの「価値基準」を以下のように抽出したとする。

①かっこよさ

②楽しさ

③お金

④サウンド

⑤テクニック

このバンドの場合、「お金」になる仕事がきても「かっこよさ」を損なう場合は断る。

ミーティングでもお互いの感情に流されることなく、結論を出すことが可能となる。
論点がその仕事が「かっこいい」か否かということに限定されるからだ。

マネージメントとしては「お金」が欲しいのでなんとかメンバーを口説きたいところだが、その仕事が「かっこよさ」を担保できないのであればここで強引に説得をしてはいけない。
メンバーとの信頼関係が損なわれるからだ。

逆に「お金」欲しさにその仕事を引き受けるのであれば「かっこいい」内容になるように企画者側とネゴシエイトして、「かっこよさ」を担保さえすればいい。

 

このように、複数の人間で構成されたチームの場合、その活動における「価値基準」を明確にし共有することで判断基準が明確となる。

 

大切なモノは目に見えない」ということ教えてくれたのは、「星の王子さま」にでてきた「キツネ」のセリフだった。「キツネ」は王子様に別れを告げる時にこう言った。

「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは目に見えないんだよ。人間ていうものは。この大切なことを忘れているんだよ。」

 

個人の「価値基準」は目に見えることはできないし、意識すらしていない。

 

だからバンドの「価値基準」を言語化して共有することが重要だ!

大切なものは人それぞれ違うんだよ。

大切なものは人それぞれ違うんだよ。

アーティスト・マネージメント成功のセオリー  

バンドの「価値基準」を言語化し、共有せよ!それがバンドのルールとなる。

 

-①アーティスト・マネジメントに使える心理学
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