⑦ 「こころ」のチューニングを合わせる「ラポールスキル」の秘密

2017/12/21

もし、以下のことが簡単にできたら、人生は随分と変わるはず。

①誰とでも、スムーズで快適なコミュニケーションが取れる
②好きな人から、「一緒にいると安心できる」と言われる
③どんな人からも、あなたの言うことやることに「共感」してもらえる
④あなたといると、誰もが満足する
⑤あなたの言葉が相手に影響を与える

相手とあなたの「こころ」が調和しているとき、あなたの思った通りの「影響」を相手に与えることができる。

このお互いの「こころ」が調和している状態を「ラポール」と言う。

ラポールが切れてしまうと、より良いコミュニケーションをとるのは難しい。
反対にラポールさえ築くことができれば、それを足がかりにして様々な問題を乗り越え、コミュニケーションを深めることができる。

このようにラポールを築く方法をNLPでは「ラポールスキル」という。

ラポールスキルは「言語」「非言語」の両方を使い、こころの中の「意識」「無意識」の両方に働きかけ、相手の「こころ」に架け橋をつなぐ。

実は私たちは普段「ラポール」が築けている時に、無意識でいくつかの行動をとって相手との「調和」を図っている。
楽器のチューニングを合わせるように、相手の「こころ」にチューニングを合わせる方法を体系的にまとめたものが、NLPの「ラポールスキル」である。

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NLPではどのようにしてラポールを築くのか?

共通点を探す

服装、環境、考え方、出身地、趣味、共通の話題を見つける。

イエスセット

相手からイエスの反応を繰り返しとることで、抵抗感を減らす。または相槌を打つことで相手と同調する。

私たちは、相手と会話を行う時に、
「いい天気ですね」
「道が混んでいたでしょう?」
「もう、今年もあとわずかですね?」
などたわいもない話題から入る。

一見、どうでもいいように聞こえるが、この会話の導入も立派な「ラポールスキル」なのだ。

その日の天気、交通情報などの共通の答えを持った話題は、相手はイエスの反応しか出せない。
このように相手からイエスの反応を繰り返し引き出すことを「イエスセット」という。

このような「イエス」の反応を繰り返しているうちに、心理的バリアーがとけて安心感が芽生えてくるのだ。

このテクニックのポイントは、 目に見えるもの、事実として共通認識が出来るようなものを話題にする。
相手が身につけているもの、その日のニュース、周囲の環境など、相手が確実に同意できる話題を選ぶことで、心の距離が近づいていくのだ。

ミラーリング

相手の身振りや、動作を合わせる。(姿勢、座り方、身振り、手振り、態度、表情etc)

仲の良い夫婦、恋人など息の合った人同士の会話の様子をビデオに撮って、その様子を分析したところ、動作や表情が同調していることがわかった。

ミラーリングとは、相手の動作に自分の動作を鏡のように合わせ、相手のこころに同調させるテクニックだ。
あまり大げさにやると、逆に相手に不快感や不信感を与え逆効果となってしまうので、自然な動作で相手にマッチングさせるように心がける。

【ミラーリングのポイント】
●姿勢:腕組み、足組等のポーズ
●座り方:浅く腰掛けているか、深く腰掛けているか等
●動作:身振り、手振り
●その他

人間の脳にあるミラーニューロンという細胞は、動作を合わせることで、相手の心の動きを理解するという働きがある。
この働きを利用して、お互いの「こころ」を同調させるテクニックだ。

 

マッチング 

① 相手のフィジオロジー(体の状態や態度)に合わせる方法 呼吸、まばたき

② 相手の話し方に合わせる方法 声の調子、トーン、ボリューム、テンポなど

③ 相手の考え方に合わせる方法、価値観、信念、感情

マッチングとは、体の状態、相手の言葉の使い方、思考のパターンに自分を合わせ、こころを同調させていくことをいう。

イエスセットや共通点を見つけることも、その人の「環境」に関するマッチングだ。
また、ミラーリングは相手の「行動」を鏡のように合わせるマッチングといえよう。

①身体のマッチング:相手の姿勢や身体の状態に合わせる方法
呼吸、まばたき、頷く等身体のペースや相手のボディランゲージに合わせる。
また、相手の動きに対して、違う動作でマッチングさせるテクニックをクロスオーバーミラーリングという。
例えば、相手のまばたきのタイミングに合わせて、うなずきを入れるとか、足を組んでいる相手に対して、腕や指を組むといった動作で、相手の動きにマッチングさせる。

②言葉のマッチング:相手の話し方や言葉に合わせる方法
声の調子、トーン、ボリューム、テンポに合わせる。
またその人が使う「言葉」にも注意する。
例えば、擬音などを多く会話の中に取り入れる人や、特定のカタカナ語を使う人、流行語、キーワードなど。

③思考のマッチング:相手の考え方に合わせる方法
その人の「思考」や「感情」にマッチングさせることも重要。
相手の考え方に同意したり、相手のその時の感情に合わせる。
例えば相手が何かに「怒り」を感じていたら、一緒に「怒って」あげるとか、
相手の考え方に同意はできなくても受け入れてあげる等。
また、相手の「信念・価値観」にマッチングすることは、とてもパワフルなラポールを形成する。
「あの人とは価値観が違う」などと言って喧嘩する人も多いが、
あなたにとって受け入れることができないものであったとしても、相手の「価値観」や「信念」に敬意を払い、それを尊重することで強力なラポールを築くことができる。
まずは、批判や批評する気持ちを脇において、受容的態度で受け入れる気持ちを持っていることを相手に伝えるだけで強力なラポールを築くことができる。

【価値観】その人にとって「重要」「大切」「手に入れたい」と思えること。繰り返し出てくる言葉や、「大切なことは何ですか?」と言った質問をすることで聞き出すことができる。

【信念】その人の「価値」を守ったり、生み出したりする概念。その人にとって事実であると信じられるもの。
必ずしも真実とは限らないけど、その人にとって真実であるという考え、常識、通念。

A=Bのように即座に導き出される答え。

●ペーシング

ミラーリング&マッチングの組み合わせにより相手のペースに合わせること。話すスピード、声のトーン、頷きやまばたきのテンポ、呼吸など。

●クロスオーバーミラーリング

相手の動きに対して、違う動作でマッチングさせる。

例えば、相手のまばたきのタイミングにあわせてうなずくとか、相手が貧乏ゆすりをしていたら、それに合わせて指でリズムをとるとか、相手が足を組んだら腕を組むとか、相手の動作と全く同じ動きではなく違う動作で合わせていくという技術。

 

●リフレクティブリスニング

①相手の言葉で話した事実を反復する(事実のバックトラッキング)

②相手の話した言葉で感情を反復する(感情のバックトラッキング)

③相手の言葉で話を要約し、確認する(内容のフィードバック)

これは「傾聴」と言われる「聞き方」のテクニックだ。

自分の判断を脇にやり、批判することなく相手の話を受容するというカウンセリングの基本だ。

相手は、自分の話を受け入れられたと感じ、あなたに大きく「こころ」を開くことになる。

 

キャリブレーション

相手を観察することで、相手の非言語のメッセージを受け取る。

また相手をよく知ろうという態度は、相手から見て自分が受け入れられていると感じるので相手の自己重要感を刺戟する。
例えば、何かをしながら話を聞くのと、相手の様子をよく見ながら相手の話を聞くのとではどちらが親身に話を聞いてると思われるだろうか?
人間は一瞬ごとに表情や態度に変化を見せる。
その人の心理状態や思考状態の変化は、何らかのかたちで体の外に現れる。
その変化をよく観察することで、相手のこころの中に流れる感情を理解することができる。

【キャリブレーションで確認するポイント】
●肌の色:肌のトーン、顔色
●筋肉:緊張や緩み
●呼吸:速度の早い、遅い、深い、浅い
●下唇の大きさ
●目:焦点が合っている合っていない、瞳孔の開き具合、目の動き
●発汗の有無

このキャリブレーションをラポールスキルと捉えないNLP実践者も多いが、相手の変化に気をつけようというあなたの態度は、相手に対して、「私はあなたに興味があります」というメッセージを送ることになり、相手の自己重要感を満たす。
相手の変化かから情報を得ることもでき、相手に信頼感を与えることができるとても便利なテクニックだ。
●「リーディング」

ラポールが築けた時に、起こるミラーリング現象。

自分の行動に相手が付いてくる、または相手の思考や行動をリードできる証拠となる。。
例えば、あなたがコップの水を飲んだとすると、十分にペーシングができていれば相手も同じように水を飲んだとき、リーディングができる状態にお互いの「こころ」にラポールが築けたということになる。
または、親しい人と一緒にいるとき、相手のあくびにつられて、あくびをしてしまったなどという経験はないだろうか?
この不思議な現象は、「ラポール」が築けているので「リーディング」されてしまった証拠である。

 

このように相手と話をする時に、「ラポールスキル」を使うことで、誰とでも十分な「ラポール」を形成することができる。

そして「ラポール」さえ築けてしまえば、あなたは相手に大きな影響力を与えることができる!

-②最強の実践心理学NLP(神経言語プログラミング)の秘密
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