サザエさんに罪はない...「サザエさん症候群」の秘密

2019/04/09

笑点のテーマを聴くと、「明日は会社か〜」と憂鬱になる...

その香水の匂いを嗅ぐと、元カノを思い出す...

ゴキブリを見ると、悲鳴をあげる...

焼き鳥を焼く香ばしい匂いを嗅ぐと、その店の暖簾をくぐりたくなる...

桜の花を見ると、入学式を思い出す...

QUEENの「伝説のチャンピオン」を聴くと、胸が熱くなる...

なぜか見るだけで嫌な気持ちになるもの、なぜか聞くたびに勇気が湧いてくる曲、なぜかその匂いを嗅ぐだけで懐かしい気持ちになる香り。

誰にでも、その「刺激」に触れると必ず呼び起こされる特定の「反応」っていうものがあるはず。

なぜかわからないけどそれを「見たり」「聞いたり」「嗅いだり」すると、いつでも、どこでも、どんな時でも、決まって同じ感覚になるモノがあるはずだ。

 

その体験が強烈な「感情」を伴う時、「見たもの」「聞いた音」「嗅いだ匂い」などの「刺激」がその「感情」とセットになってしまい、次にその「刺激」に触れた時にその「反応」を呼び起こすという脳のメカニズムだ。

一定の「刺激」「トリガー(拳銃のひきがね)」といい、それによって「感情」「思考」「行動」といった「反応」を引き起こす「無意識」の機能だ。

「Aが起こるとBになる」という単純なプログラムのことで、最初あったプロセスをぶっ飛ばして「A→ B」という最小限のプログラムに簡素化されることで完成したプログラムだ。

 

「条件反射」「パブロフの犬」といえば学校で習った人も多いはず。

 

例えば...

突然背後で大きな音が鳴ったとき、とっさに頭を抱えて身を屈める。

テレビで嫌いな政治家が出てくると、いつも決まって画面に向かって文句を言う。

親の不機嫌な顔を見ると「文句を言われると思って」身構える。

 

この「刺激」→「反応」のプログラムを意図的にインストールするテクニックを、NLPではアンカリングという。

その体験が強烈なものであれば、そのアンカリング(「刺激」→「反応」)は強力なものとして学習される。

例えば強い恐怖感を伴う経験は、たった一回の体験で強くアンカリングされる

これの最も顕著なものが、トラウマ体験のフラッシュバックだ。

戦争体験者が大きな物音を聞くと、パニック状態になるのも、大きな音がトリガーとなって、トラウマを引き起こした体験があたかも今ここで起こっているような感覚になるからだ。

そしてその体験を重ねるごとに「刺激→反応」の結びつきアンカリングは強化される。

アンカリングの強度は、体験がもたらす感情の強さと回数に比例するのだ。

アンカーとは船の「イカリ」の意味で、船を海上に停舶させるために海底に「イカリ」を打ち込むように、特定の「刺激」と無意識に存在している「感情」「思考」「行動」を「イカリ」を打ち込むようにつなぎとめると言うところから来ている。

アンカリングというテクニックは、ポジティブな体験を何かの刺激に結びつけたり、ネガティブな感情を消すのに使われる。

例えば強力に嬉しかった時のことを思い出してもらった時に、同時に肩や腕などに「刺激」を加え、その「刺激」と「ポジティブな感情」を結びつける...そして、クライアントに「ポジテイブな感情」を呼び覚ましてもらいたい時にその「スイッチ」として「刺激」を加える。

これはカウンセリングなどでクライアントがネガティブな感情になってしまった時や、行き詰まりを感じた時に「元気回復スイッチ」として利用するのにも使える。

アンカーとは船の⚓️のこと。身体とこころの状態をそこに引き止める働きをする。

アンカーとは船の⚓️のこと。「身体」と「こころ」の状態と「刺激」を繋ぐ働きをする。

 

このアンカリングの原理は我々の生活の中でいたるところに存在している。しかし、我々にとってはあまりにも「無意識」なためその存在に気づくことはない

テレビの感動的なシーンに流れて来た曲を好きになるのは、その時の感情がその曲を聴くと思い出されるからで、テーマ曲が売れる原理はこのアンカリング以外の何物でもない。

「サザエさん症候群」という現象が流行したが、あれも「ああ〜もう楽しい日曜日が終わりか〜」「明日から学校か〜」「明日はまた会社であの嫌味な上司の顔を見るのか〜」というネガティブな感情「サザエさん」という番組にアンカリングされているだけで、原作者の長谷川町子や一向に成長しないタラちゃんにはなんの責任もないことはいうまでもない。

 

 

-②アメリカ大統領や諜報機関も学ぶ実践心理学、NLP(神経言語プログラミング)の秘密
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